武術留学紀行

武術留学紀行

平成16年 初めての中国、少林寺

2004年7月25日
これまで中国へ行った人達の話しを聞いてて、どんどん膨らんでいった少林寺へのイメージ。 
とうとう、自分で確かめに行ってきます。
福岡空港から上海へ。
上海空港に着いたのが午後2時過ぎ。
中国に着くと、 さっそく中国料理と出会う。
八角という香辛料が入った料理が出てきた。
「これかぁ」と思ったけれど、特に普通に食べられた。
そこから飛行機を乗り継ぎ、鄭州空港に着いた頃には、外はもぅ真っ暗。
そこから更に登封市までバスに乗り継ぎ、登封市のホテルに着いたころには真夜中、11時を過ぎていた。
喉が渇いてたまらず。。。出国前に先生が以前中国へ行った時のあまりの2元を持たせてくれていたので、さっそく水が買えたので、ホッとひと息つく。
ベットに入っても、とても緊張してたので、なかなか眠れず。。。早く武術館へ行きたいなぁ。。。
2004年7月26日
朝6時に起床。
6時30分からホテルの中央にある広間で朝練開始。
いよいよ中国での武術修行が始まった。
9時に少林寺武術館から3人の老師がやって来た。
先生たちの年齢は、18歳から20歳くらいのこと。
私の習う炮拳の先生は、LIU先生です。
最初、柔軟と基本功を習った。
(この柔軟の方法は、日本に帰っての私にとって、その後の柔軟性の向上の為のとても貴重な財産となる)
はじめて土の上で練習したので重心がとれず怖かった。
少し炮拳を習った。
武術館の宿舎の改修工事でもう少しホテル住まいとなるとのこと。 早く武術館を見たいなぁ。。。
2004年7月27日
午前中は、ホテル横の空き地で昨日と同じく基本功と柔軟、炮拳を習った。
SEIZ師範に、「あなたの型は、少林拳ではない」と、言われた。どうしたらいいのでしょう。
昼からやっと武術館へ移動。
クーラーの無いバスにて移動。ちょっとビックリ。
武術館が見えてきた。その周りをグルリと周り、途中、断崖絶壁?な道を通り。。。武術館裏の駐車場へ。
部屋割りをしてもらい、階段で荷物を引っ張り上げる。
停電があるかも。お湯は、備え付けの魔法瓶に入れてもらえるからと、テシマ先生から教えてもらう。
移動が済むと、さっそく稽古開始。
鏡の壁。床のじゅうたん。無造作に置かれた武器。
ドキドキしながらランニング開始。
ようやく少林寺武術館での練習が始まります。
老師が何を言っているのか言葉の壁はありましたが、不思議と伝えようとしていることが伝わって来た。
不思議。。。
夜、物凄い雷が鳴りビックリしました。
そんなことお構いなしにテシマ先生が、たくさん武術について話してくれました。とても勉強になりました。
2004年7月28日
今日は炮拳が随分と進みました。多分半分くらいは進んだと思います。
基本功もしつかりと学びます。
前掃腿、后掃腿も習えました。(前掃腿の練習のし過ぎで、左足親指が痺れて感覚が無くなっていたことに、日本に戻って気付くこととなる)
今日は、ユータ君に洗濯の仕方教えました。
ヨネハラ君が両替をしてくれたので、ヒラタ師範らに付き添ってもらい、お買い物の仕方を習って水を購入。
でも、まだ一人でのお買い物は自信ないなぁ。。。
ISAMU君とも少林拳の話をたくさんしました。
2004年7月29日
夜、LIU老師が宿舎へやって来た。
辞書を片手に片言の英語とゼスチャーで会話しました。
LIU老師は、日本語に興味があるみたい。
2004年7月30日
1週間留学組のanmさんが、帰る日です。
anmさんの顔は達成感でいっぱいでした。
帰り際に、私を励ましてくれました。
お陰で、私も日本へ帰ったら皆に伝えられるように頑張らねばと、気合いを入れ直しました。
今日の練習は午前で終わり。
午後からは少林寺へ。
バイクタクシーに初めて乗車。
少林寺の赤い壁が見えてきて、ドキドキしてくる。
少林寺の門をくぐるのも、一歩一歩確認しながら中へ。
徳陽老師と初めての対面。
先生からは話に聞いていましたが、とても緊張しました。
2004年7月31日
炮拳の練習は、昨日で終わり。
今日からは剣の稽古となる。 最初に持ち方、続いて回し方を習う。
柔軟や基本功の練習は、とても厳しく。左足太股の筋が切れたみたいで、ふんばれないのが辛い。
2004年8月1日
折り返し地点に来た。 
一週間が、とても永く感じられる。
ハプニングが起こる。
歩いて日本へ帰ると武術館を出て行ったmsg君をみんなで捜索隊を作り探し回ったりして、かなり焦った。
ところが、そのことに気づいていたヒラタ師範が、ずっとmsg君を見守ってくれていたことを後で知る。
お陰で大事にならずに済んだ。よかった。
その日からmsg君を励ますヒラタ師範の姿をよく見ることとなる。。。
2004年8月2日
剣は、とても難しいです。
使い方や足さばきが、わかりません。
2004年8月3日
剣のコツが、少しわかったような気がしてきました。
たくさん練習し、自在に使えるようになったら楽しくなりそうです。
明日が試験だなんて。。。
あっという間に終わってしまった気がします。 
ちょつと寂しい。
2004年8月4日
今日は試験がありました。
緊張して腰が浮いて、手足が縮んでしまいました。
七星剣が覚えきれていなかったので大変でした。
2004年8月5日
今日、武術館を出立します。
LIU老師が、荷物を降ろすのを手伝いに来てくれました。
恐縮です。 とても真面目で、優しい先生でした。
LIU老師、感謝。
1ケ月留学組のISAMU君を残していくのがとても心配です。
武術館を出るとき、ISAMU君の部屋を訪れる。
背中を向けていたのが寂しい。 不安だろなぁ。。。

昼からは、観光となる。 関林廟を訪問。
三国志、関羽雲長将軍を祭ってある。
入口には、青龍偃月刀のレプリカが飾ってあった。
たおやかな空気を漂わせた場所で、とてもリラックスできました。
バスから中国の町並みを見て、物にあふれた日本と比べた。
やはり日本は贅沢だと思った。
やっとホテルです。ゆっくり休めそうです。。。
2004年8月6日
今日の観光は、河南博物館へ。大きく立派な建物。
もう少し、勉強してくるんだった。。。
飛行機に乗り上海へ。
徐々に少林寺から離れていく。 なんだか寂しいなぁ。
夜、テシマ先生の突然の訪問。
何かと思うと、同室のmor君に鍵を締め出され、部屋に入れなくなったとのこと。 ホテルの人が鍵を壊して一件落着。
あれだけの大騒ぎの中、mor君は莫睡していた。大物だ。
2004年8月7日
病気になる人もなく、無事に日本へ着陸です。 暑い。
とうとう中国まで行ってしまった('_')
アッという間の中国武術留学でした。
中国で掴んだ物。今はまだわかりません。
特に自分が変わったとも感じられません。
これからの練習の中で、少しずつ気づいて行く事を楽しみにしています。
ただ、新しい仲間が出来たことは、確かだと思います。
次の大会で出会える事を楽しみにしています。
ヒラタ師範、手術にリハビリに頑張ってください。
最後に、テシマ先生を始めSIZ師範、ヒラタ師範、色々と大変お世話になりました。
おかげで練習に集中できました。ありがとうございました。
色々な意味で大変だったけど、とても楽しかったです。ね!

平成18年 二度目の中国武術留学

2006年、夏。
二度目の少林寺武術館への留学。
2年前に少林寺を訪れたときから、様子がかなり変っている。
前に来た時は、少林寺武術館から少林寺までの参道は、整備中で泥道だったけれど、今では随分と舗装され、石畳と川と柳の並木が続いている。
二度目ともあって慣れてきたみたい。
沿道に並ぶ露店で買い物しながらの道中も楽しく、店主と値段の交渉をしながらの数珠や首飾りなどのお土産選びも自分で出来るようになった。
露店に並ぶ品物は、お店の人の手作りの物もあり手先の器用さに感心させられる。
一つ1元や5元という安さ。日本円にしてだいたい15円~75円。日本の露店と比べ、そのつつましさに驚かされる。
小道に沿って流れる川にかかる橋の上に、何かいることに気がついた。
え?なに?なぜラクダ?。。。いるはずのないものがそこにいる。。。そんな不思議な光景にびっくりした。
そういえば以前、先生の留学中の話に野良犬ならぬ野良豚がいたとかいなかったとか。。。
少林寺が近くなると赤い壁が続く。
その少し先に少林寺の門が見えてきた。
「うわぁ!見たことある!」開口一番、一緒に来た道場の子供たちの口から発せられた言葉。
素直な一言に子供たちの感動が、いっぱいに詰まっていた。
私も初めて「少林寺」を見た時の感動は、今でも鮮明に覚えている。子供たちにとっても初めて少林寺を見た感動は、一生忘れられない思い出となったことだろう。
以前一緒に武術留学したanmさんは、赤い壁に頬ずりをし、頬を真っ赤に染めてしまった。 それを見た仲間が、笑って教えてあげていたことを思い出した。。。その時も楽しかったなぁ。。。
少林寺に入ると、まず徳陽老師との面会となった。
いろいろとお話をされる姿が以前より少し痩せられたように見えた。
その後、徳陽老師が少林寺境内を案内してくださった。恐縮です。

中国留学生活は厳しく、キビキビとした素早い動き、用法にあった正しい動作、力強さ、目線・眼力。細かく指導がなされていく。
その指導を理解し物にできるかどうかは、集中力と真剣さが必要です。
用法を「ああかしら?こうかしら?」と、道場の子とお互いにトウロの中の技の使い方を試していると、wan老師がやって来て、実際に技をかけて教えてくれた。
その瞬間、なんとなく動いていた技に意味が生まれ、一つ一つの技のすごさが明らかになってゆく。
驚きの中、ますます集中力が増してゆく。
夢中になり過ぎて休憩時間に気付かず、練習を続けているとwan老師がまたやって来て、細かく細かく技の細部にわたって指導してくださる。 
言葉は通じなくても、前向きな姿勢で練習していると老師達にも通じるのでしょう。 なおさら熱心な指導を受けることとなる。 感謝。
トウロに合わせた柔軟法と基本功を体に覚えさせていく。
とはいうものの、練習はかなりハード。
今までにない動きに体がついてゆかず、全身筋肉痛となる。
休憩時間に入り、体が冷めてゆくと同時に痛みが蘇って来る。
練習が始り、体が温まってくると、また体が動くようになってゆく。
そんな練習を繰り返してゆくうちに、体のあちこちが故障してくる。 
右足前太腿の筋肉が切れたかも?踏んばることができない。
それでも痛みを無視して練習をしてゆく。
時々痛みを思い出させられるが、それよりもたくさんのことを身につけて日本へ帰りたいという気持ちが先にたち、練習に集中してゆく。
5日間で、ひとつのトウロを習得してゆく。
動きを覚えるだけなら楽だろうけど、用法や力の入れ方を習得してゆくとくなると、そうはいきません。
覚えの悪い私に、gao老師とfan老師が、私に実際に技をかけさせ用法を教え込んでゆく。
棍術の練習中、gao老師が棒を頭上に構え、私に力いっぱい振り下ろせと言う。
老師に向かって棒を振り下ろすぅ!?
途中で腰がひけてコツン。。。で・できません。。。いくらなんでも先生に向かってブツなんて
gao老師に苦笑されてしまった。 すみません。。。
それでも何度も何度も、繰り返し繰り返し、指導を受ける。
老師方に教えてもらったこと、大切に日本へ持って帰ります。感謝。
中国留学での最初の1週間は、1年間に感じられる。
しかし、後半の1週間は、飛ぶように過ぎてゆく。
そのころになると、日本に帰りたくないなぁ。。。と、そんなことを考えるようになってくる。。。

2度目は無いと、思っていた少林寺訪問。武術館への留学。
また、来てしまった。
少林寺を去るころには、「もう、来る事はないだろう」と、思いながらも、心のどこかで「また来るのかな」と、苦笑しつつ。。。満足感で満たされて戻って来ました。

 

平成22年 三度目の中国武術留学

2010年 少林寺武術留学。
7月25日(日)
朝8時、福岡空港ロビーへ集合。留学常連組と新顔が並ぶ。
私と長期留学生のユージ君とオチ隊長、そしてナカハラ君以外は、中国留学は初めて。
さてさて、どんな旅となりますことやら。。。
今回は行く前から右手を強く痛め、留学を諦めかけていたのですが。。。
行くからには、気合い入れて行かんとね。<(`^´)>
上海へ着くと、人がまばらでビックリ。
万博でもっとごった返していると思っていたので拍子抜け。でも迷子の心配は、なさそう。だけれどanyちゃんを群の中央へと押し入れる。 anyちゃんは、ちっこいから。
荷物を受け取り、ゲートを抜けると通訳さんがいらした。
「こんにちは」日本語上手です(^^♪
空港内をゴロゴロと荷物を押して高速バスへと積み込み、国内線飛行場へと向かう。
飛行場へ到着すると、またゴロゴロと荷物を運ぶ。
昼ごはんを食べる間もなく飛行機へと乗り込む。
鄭州には夕方に到着。
また荷物を受け取り、空港内をゴロゴロと荷物を運び、バスへと積み込む。
6年前と違ってエレベーターが出来てたので、ちょっと楽ちんになったのが嬉しい!(^^)!
さあ!高速道路を使って一路、少林寺へ。
その頃には、あんなにおしゃべりだったみんなもお眠モード。
中国時間の夜7時過ぎ(日本時間8時)に、無事に少林寺武術館へ到着。
半日かけての大移動。。。ん~流石に疲れたよ
え?えぇ~!?(・o・)
ホテルの前でニッコリ笑って立っているのは、なんと!史老師!
昨年の杖立合宿で教えをうけた老師。 中国で会えるかなぁ、なんて思っていたのですが。。。本当に会えるとは!感動です!
明日から史老師が教えてくれます。 宜しくです(#^^#)

7月26日(月)
朝6時半早朝練習。
駐車場で軽くランニングと基本功。
初日は、いつものごとく旅疲れと緊張で体が動かない。
オマケに右親指の怪我が、そうとう痛い。
萎えるなぁ。。。
今回は、器械から先に習う。刀術は、馬老師。
見えません。
そのしなやかで、素早く、力強い刀さばきたるや。。。
刀術を美しいと、初めて思いました。
刀の回し方を習う。
「しっかりと見て」と老師から言われ、しっかりと凝視し、マネします。
練習が終わるころには、豆がつぶれていた。
肉までえぐれてるぅ((+_+))痛かはずやぁん。。。
夜ごはん。
ピーマンと思いきや青唐辛子!! 当たったナカハラ君がもんどりうって苦しむ。。。可愛そう。。。
ん~。これからは気をつけて食べなきゃだわよ(;一_一)
部屋へ戻るとさっそくお洗濯の始まりです。
手が痛いからうまく絞れない(/_;) ボタボタと水がしたたるので風呂場に干します。
半乾きになったら空調の当たる所へ移動。
これから朝昼晩、コマ目にお洗濯三昧の日々が始まります。大変です。

7月28日(水)
早朝練習で少林寺へ。 あれ(・。・!? 徳陽老師!!
今回、徳陽老師は、お部屋を改装中で町に住まっていると聞いていたのですが。。。縁があるんだなぁ
少林寺の門前で、アメリカと中国と日本と、みんな徳陽老師の門下生とのこと。三カ国、揃っての合同記念写真。
国際的だなぁ(^^ゞ

今日も刀の回し方から。。。
細かい回転・軌道・返しの指導がなされる。
これがスムーズに出来ないと刀が止まる。しっかりと習得するまで稽古です。
なかなか出来ない刀の返しについて馬老師に質問。
馬老師、私をちょっと検証し。どこがおかしいのか馬老師との違いを確認して指導してくださる。 感謝!!
すみません。。。お世話かけます(^^ゞ
少しだけ套路を習う。

7月29日(木)
今日は韓老師がやって来た。
韓老師には、篠栗合宿でみっちりと仕込まれた、とても厳しく、そして優しい先生。
もちろん私のことは、しっかりと覚えられていた。 恐縮です(^^ゞ
そんな韓老師のお顔を見て、ホッとした。ホッとしたことで、緊張していた自分に気がついた。
韓老師が直々に刀の稽古をつけてくださった。感謝。
私にとってとても大切な稽古となった。大切に持って帰ります。

7月30日(金)
今日は、草原での練習。
草の上での練習は初めて。けつまずいて足首が痛い。
力技のイメージがあった刀術。馬老師の無駄な力の入っていない美しい刀さばきに、刀術に対する目が変わった。
私もいつの日か、こんな風に優美に刀が使いこなせるようになろう。。。
昼からは、少林寺見学。
やはり徳陽老師は、いらっしゃらないとのこと。残念。
少林寺敷地内をを一回りした帰り際、「こっちに行ったら徳陽老師の部屋があるよ」と、CIHR師範。
「え!見たぁい」と、門をくぐる。すると、その横を徳陽老師が、ガラスを担いで通り過ぎる。
え(・。・!? 徳陽老師?。。。よっぽど縁があるらしい。徳陽老師、またまたニッコリ笑顔で御挨拶。
改装中のご自分のお部屋のガラスを運んでいるとのこと。品格というか、格が違うなぁ。。。
中国留学3度目の正直。達磨胴へと山登り。
過去に2度留学するも「膝を痛めるからダメ」と、止められていた。。。わけね(^^ゞ 確かに辛い。
しかし、どうしても達磨胴が見たかったので登る。登る。登る。
目標達成! ここが達磨大師籠った祠。 ここで少林拳が編み出されたんだぁ。。。大満足(^・^)
しかし。。。こりゃぁ二度は登れませんね。心臓と膝への負担が半端なく辛い。
anyちゃん、具合悪いのによく登ったもんです。感心です。
山を降りると、そのまま塔林へ。
少林寺の偉いお坊様の御墓が林のように並んでいるので『塔林』と呼ばれています(ノ゜o゜)ノ
テシマ先生がいないので、代わりにテシマ先生の受け売りで、みんなへ説明。
上手く伝わったかなぁ。。。('_')
少林寺からの帰り道、橋の上には、やっぱりラクダがいた。
夕食を済ますと、テシマ先生が登封市へお買い物に連れて行ってくれた。 ワクワクです。
シューズを購入。
中身をチェックするもサイズが片々。イカンねぇ。全部チェックすることになる。 
タクシーの運転手の方も手伝ってくださった。感謝。
途中、停電があり更に大変。
武術館へ戻ったころには11時過ぎていた。。。眠い(*_*;

7月31日(土)
前日の山登りと、お買い物で疲れ果て早朝練習をちょっとお休み。
留学も折り返し、半分が過ぎた。
しかし、ここに来ても全く筋肉痛が無い。疲れから頭痛がするのがめんどくさいくらい。 
そういえば、骨盤のなんだか妙な痛みが気になりだす。。。
今日も草の上での練習。
今日から韓老師より蟷螂拳を習います。
ニコニコの韓老師。緊張をほぐそうとしているのがよく伝わってきます。
始めての本格的な象形拳の稽古。楽しいなぁ。
昼からは鏡の前での稽古。動きを確認できるので助かります。
「夜練は、みんなが疲れているので中止」と先生。
なんで?('_')練習したい
「練習しよっか」anyちゃんと顔を見合わせ自主練をすることに。。。
CIHR師範へ自主練をすると告げに行くと、そこにユーキ君が「なんで?練習せんでいいとに?」
それを練習するのを自主練って言うんだよ(';')
「じゃぁ僕もしよっかなぁ」と、刀を取りに部屋へ戻って行った。
駐車場で稽古していると、ユータ君がやって来た。
「ユーキ君が練習するって言ってたから僕も来た。後からトワ君とタイガ君も来るって」
一人、また一人と、みんながやって来る。
自主的に行う練習だから余計に楽しい♪
アッという間に「え!もぅ時間?!」 「楽しかったぁ」と、口々に食堂へ。。。
みんな、やるじゃん(*^^)v

8月1日(日)
今日の朝練は、雨で中止。
CIHR師範が、それ伝えるのにわざわざロビーで待っててくれた。感謝。
韓老師の指導はとても力強く、グイグイと引っ張られていく楽しさがある。
技の細かい用法、歩型を指導してくださる。
とても勉強になります。
今日もみんなが疲れているからと、夜練が中止となった。 だから、なんで?('_')大丈夫たよ。練習したいよ
と、いつもの自主練の場所には当たり前のように昨日のメンバーが揃い練習に励む。
いい仲間が出来たなぁ。楽しいなぁ(●^o^●)

8月2日(月)
少林寺は、山の中にあるので朝がとても寒い。
寒む過ぎて頭痛がする。
朝練に行こうとすると、anyちゃんから寒いと布団を取られる。
早朝練習は休んでもいいから中国の先生からは、しっかり稽古つけてもらおうね。 もそもそと布団に潜り込むanyちゃん。
しっかり休んで風邪ひかないでね(#^.^#)
蟷螂拳
今日は蟷螂拳特有のゆすり方を習う。
CIHR師範にもアドバイスをもらい、少し揺れるコツが分かってきた。
腰の痛みが尋常でなくなってきた。 
よくよく痛みの箇所調べてみると骨盤から斜め下に痛みがある。これは骨盤と足をつなぐ筋肉だ。また妙な筋肉が傷んだものだ。
筋肉痛が無いのに筋肉を痛める初めてのパターン。なんか怖いなぁ。。。
今日もみんなが疲れているからと、夜練中止。
どうも先生達は、お買物やらなにやらで忙しいらしい。。。
でも、自主練は続く。
思わず刀で左腕を叩き、切り傷が。。。血がでちゃった(/_;) 
それを見て、みんなが揃って心配してくれるものだから、ちょっとビックリ。
いつもは心配しても、心配されることが無いからね
はぁい(^^ゞ戻ったら、ちゃぁんと消毒しま~す
いつの間にか、みんな仲間になったんだなぁ(#^.^#)

8月3日(火)
さらに腰が悪化。早朝練習が出来ない。やばいなぁ。
ユウジ君やリョウ君も同じ箇所を痛めている。
なんか変。ウォームアップが足らないの?筋肉痛にならないことも妙だよね。と、ユージ君と二人で不思議がる。
練習にも支障が出てきた。痛いなぁ。ヤバイなぁ。。。
今日の夜練は、とうとう引率の先生たちがやって来た。
anyちゃんが怒鳴られながら練習することに慣れていないのでびっくりしていた。 
そんなに言わなくてもanyちゃんは、やれるのに。。。
夜は、街までショッピング(^^♪ 餃子屋さんへ入る。
夕飯の後だったんだけど別腹。
ゆでたてプリプリ餃子♪美味し~ぃ(●^o^●)
満腹で街中を歩く。ハプニング!
「イトウさん!」突然ユージ君が叫ぶ。
なんと、イトウさんのカバンのファスナーが開けられていた。スリです。
大事はありませんでしたが、恐わぁ~ぃぃい(>_<)
スーパーへ入る。
オチ隊長お勧めのひまわりの種と、トマト味のポテチを購入。なんとミントの風味のポテチなんですって!
ポテチとミント。。。新鮮な不思議味。
初めての中国の街。
ハラハラワクワクの大冒険でした(^^♪
寝入り際。
外がやたらと騒がしい。お祭りでもあってるのかしら?

8月4日(水)
認定試験です。
初日に具合を悪くしたanyちゃんに対し、「これだから女の子は連れてこれんのよ。みとってん練習せんって言いだすけん云々。。。」と、嫌みを言われた。
たまたま、よその道場の女の子だったということでしょう!今まで点滴を打ったり、骨折したりしてんのは殆ど男の子でしょ!知らんの!と、言い返したかったけれど、本当に点滴を打たなければならなくなるといけないので我慢した。
しかしanyちゃんは、しっかりと、最後までやり遂げた。
みたか女子力を!
帰り支度をしながらホテル内をフラフラと歩いていると、「昨日の夜、少林寺で花火が上がってたの知ってる?少林寺が世界遺産に登録されたお祝いだって」CIHR師範に声をかけられた。 凄~ぃ!(^^)!見たかったねぇ
万博の影響かしら?観光客がたくさん。。。
エリーちゃんとコーキ君とコーイチロー君とで、窓から武術館の風景を見下ろし、しばし感慨にふける。。。
そうです。明日、武術館を旅立ちます。

8月5日(木)
今日、少林寺を旅立ちます。
いつも給仕をしてくれていた女の子が、わざわざ早出して見送りにきてくれました。
具合を悪くして食事に来られない人のお弁当箱を用意してくれたり、みんなが食べ易いように日本人好みの料理を聞いてくれたりと、お世話をしてくれていました。
ちょっぴりszkちゃん似の女の子。目に少し涙をためて。。。今までありがとうございました。感謝。
一カ月組みのベップ君が一緒に帰りたそぅで、元気なさ気。
あと二週間。頑張って!
帰り際
老師達の練習している横をバスが通る。
みんなが気づいて手を振る。
老師達も手を振って応えてくれる。
もしかして、分かってて待ってくれたのかしら。。。
老師達から教わったこと、大切に日本へ持って帰ります。
本当にありがとうございました!!
山を降りると下界はとても暑かった。
まずは、龍門石窟へ。
ドロドロに、とろけながらの見学。
お土産屋さんを見つけてお買い物。anyちゃんがお兄ちゃんへのお土産を選ぶことに悪戦苦闘。
anyちゃんの新たな闘いが始まる。。。
続いて、洛陽博物館。 先日からの豪雨で雨漏り。
つい別の所に目がいってしまう(^^ゞ
(ここで唐三彩という焼き物をを見たのですが、のちに九州国立博物館で展示されることとなる)
次に中国で最っとも古いお寺、白馬寺へ。
「白馬寺」とは、インドから二人の御坊様が白い馬でやって来て泊まったお寺。という意味だそうです。
当時のお寺は外務省的な役割があり、外国のお客様が宿泊する施設だったそうです。
境内には、空海さん(弘法大師)の像がありました。
長安への途中、この白馬寺に宿泊されたそうです。
日本から?(・。・;ここまで来たの?そのころの交通手段は? ん~(;ー_ー)
今日は、1日バスで移動。
夕飯は、とても美しいレストラン。
そこでみんな気づいた。「ハエがいない。。。」
今日泊まるホテルは、なんといってもお風呂!風呂桶があるぅ!(^^)! 
入浴剤を入れてどっぷりとつかる。極楽です( ^^) _U~~
「武術館のホテルもこんなんだったらよかったのに」と、anyちゃん。
そうね。せめてお風呂があったらなぁ。。。日本人だなぁ。。。

8月6日(金)
朝食に紅茶が出てきた。 ちょっとおしゃれになってきた。
バスからゴロゴロと荷物を押して飛行機に乗る。
荷物を受けとり、またゴロゴロと荷物をバスへと積み込む。
高速を通って上海空港近くのホテルへ。
荷物の上げ下ろしに体力消耗 。 
今日は、丸1日移動だけ。 さすが、中国は広い。

8月7日(土)
ただいまぁ~。 全員無事に日本へ着地しました!
ゲートを抜けると先生がいつものニコニコ笑顔でカメラを構えて、お出迎え。 ただいまぁ~(#^^#)
その横ではanyママとrkt君が一緒にanyちゃんのお迎えです。
anyママのいつもの軽快で元気なおしゃべりが走りだす。
。 これぞ確かに日本だぁ~(^^♪
テシマ先生の奥様から、開口一番「大変だったでしょう」とのお声に、思わず「はい!大変でしたぁ~」と、正直な気持ちが口からこぼれでる。。。
本当に荷物を転がすの大変でしたぁo(;△;)o
んじゃ!みんな選手権大会で会おうね!(●^o^●)
『はい』『おぉ』『んじゃ』と、元気のいい返事が返ってきた。 みんなニコニコ元気です。
しかし、帰りの機内食でヒヨコになりかけのゆで卵を食べた人達が、お腹をひどくこわしていたのが気にかかる(;一_一)
大丈夫だったかなぁ。。。('_')