平成16年 初めての中国、少林寺

2004年7月25日
これまで中国へ行った人達の話しを聞いてて、どんどん膨らんでいった少林寺へのイメージ。 
とうとう、自分で確かめに行ってきます。
福岡空港から上海へ。
上海空港に着いたのが午後2時過ぎ。
中国に着くと、 さっそく中国料理と出会う。
八角という香辛料が入った料理が出てきた。
「これかぁ」と思ったけれど、特に普通に食べられた。
そこから飛行機を乗り継ぎ、鄭州空港に着いた頃には、外はもぅ真っ暗。
そこから更に登封市までバスに乗り継ぎ、登封市のホテルに着いたころには真夜中、11時を過ぎていた。
喉が渇いてたまらず。。。出国前に先生が以前中国へ行った時のあまりの2元を持たせてくれていたので、さっそく水が買えたので、ホッとひと息つく。
ベットに入っても、とても緊張してたので、なかなか眠れず。。。早く武術館へ行きたいなぁ。。。
2004年7月26日
朝6時に起床。
6時30分からホテルの中央にある広間で朝練開始。
いよいよ中国での武術修行が始まった。
9時に少林寺武術館から3人の老師がやって来た。
先生たちの年齢は、18歳から20歳くらいのこと。
私の習う炮拳の先生は、LIU先生です。
最初、柔軟と基本功を習った。
(この柔軟の方法は、日本に帰っての私にとって、その後の柔軟性の向上の為のとても貴重な財産となる)
はじめて土の上で練習したので重心がとれず怖かった。
少し炮拳を習った。
武術館の宿舎の改修工事でもう少しホテル住まいとなるとのこと。 早く武術館を見たいなぁ。。。
2004年7月27日
午前中は、ホテル横の空き地で昨日と同じく基本功と柔軟、炮拳を習った。
SEIZ師範に、「あなたの型は、少林拳ではない」と、言われた。どうしたらいいのでしょう。
昼からやっと武術館へ移動。
クーラーの無いバスにて移動。ちょっとビックリ。
武術館が見えてきた。その周りをグルリと周り、途中、断崖絶壁?な道を通り。。。武術館裏の駐車場へ。
部屋割りをしてもらい、階段で荷物を引っ張り上げる。
停電があるかも。お湯は、備え付けの魔法瓶に入れてもらえるからと、テシマ先生から教えてもらう。
移動が済むと、さっそく稽古開始。
鏡の壁。床のじゅうたん。無造作に置かれた武器。
ドキドキしながらランニング開始。
ようやく少林寺武術館での練習が始まります。
老師が何を言っているのか言葉の壁はありましたが、不思議と伝えようとしていることが伝わって来た。
不思議。。。
夜、物凄い雷が鳴りビックリしました。
そんなことお構いなしにテシマ先生が、たくさん武術について話してくれました。とても勉強になりました。
2004年7月28日
今日は炮拳が随分と進みました。多分半分くらいは進んだと思います。
基本功もしつかりと学びます。
前掃腿、后掃腿も習えました。(前掃腿の練習のし過ぎで、左足親指が痺れて感覚が無くなっていたことに、日本に戻って気付くこととなる)
今日は、ユータ君に洗濯の仕方教えました。
ヨネハラ君が両替をしてくれたので、ヒラタ師範らに付き添ってもらい、お買い物の仕方を習って水を購入。
でも、まだ一人でのお買い物は自信ないなぁ。。。
ISAMU君とも少林拳の話をたくさんしました。
2004年7月29日
夜、LIU老師が宿舎へやって来た。
辞書を片手に片言の英語とゼスチャーで会話しました。
LIU老師は、日本語に興味があるみたい。
2004年7月30日
1週間留学組のanmさんが、帰る日です。
anmさんの顔は達成感でいっぱいでした。
帰り際に、私を励ましてくれました。
お陰で、私も日本へ帰ったら皆に伝えられるように頑張らねばと、気合いを入れ直しました。
今日の練習は午前で終わり。
午後からは少林寺へ。
バイクタクシーに初めて乗車。
少林寺の赤い壁が見えてきて、ドキドキしてくる。
少林寺の門をくぐるのも、一歩一歩確認しながら中へ。
徳陽老師と初めての対面。
先生からは話に聞いていましたが、とても緊張しました。
2004年7月31日
炮拳の練習は、昨日で終わり。
今日からは剣の稽古となる。 最初に持ち方、続いて回し方を習う。
柔軟や基本功の練習は、とても厳しく。左足太股の筋が切れたみたいで、ふんばれないのが辛い。
2004年8月1日
折り返し地点に来た。 
一週間が、とても永く感じられる。
ハプニングが起こる。
歩いて日本へ帰ると武術館を出て行ったmsg君をみんなで捜索隊を作り探し回ったりして、かなり焦った。
ところが、そのことに気づいていたヒラタ師範が、ずっとmsg君を見守ってくれていたことを後で知る。
お陰で大事にならずに済んだ。よかった。
その日からmsg君を励ますヒラタ師範の姿をよく見ることとなる。。。
2004年8月2日
剣は、とても難しいです。
使い方や足さばきが、わかりません。
2004年8月3日
剣のコツが、少しわかったような気がしてきました。
たくさん練習し、自在に使えるようになったら楽しくなりそうです。
明日が試験だなんて。。。
あっという間に終わってしまった気がします。 
ちょつと寂しい。
2004年8月4日
今日は試験がありました。
緊張して腰が浮いて、手足が縮んでしまいました。
七星剣が覚えきれていなかったので大変でした。
2004年8月5日
今日、武術館を出立します。
LIU老師が、荷物を降ろすのを手伝いに来てくれました。
恐縮です。 とても真面目で、優しい先生でした。
LIU老師、感謝。
1ケ月留学組のISAMU君を残していくのがとても心配です。
武術館を出るとき、ISAMU君の部屋を訪れる。
背中を向けていたのが寂しい。 不安だろなぁ。。。

昼からは、観光となる。 関林廟を訪問。
三国志、関羽雲長将軍を祭ってある。
入口には、青龍偃月刀のレプリカが飾ってあった。
たおやかな空気を漂わせた場所で、とてもリラックスできました。
バスから中国の町並みを見て、物にあふれた日本と比べた。
やはり日本は贅沢だと思った。
やっとホテルです。ゆっくり休めそうです。。。
2004年8月6日
今日の観光は、河南博物館へ。大きく立派な建物。
もう少し、勉強してくるんだった。。。
飛行機に乗り上海へ。
徐々に少林寺から離れていく。 なんだか寂しいなぁ。
夜、テシマ先生の突然の訪問。
何かと思うと、同室のmor君に鍵を締め出され、部屋に入れなくなったとのこと。 ホテルの人が鍵を壊して一件落着。
あれだけの大騒ぎの中、mor君は莫睡していた。大物だ。
2004年8月7日
病気になる人もなく、無事に日本へ着陸です。 暑い。
とうとう中国まで行ってしまった('_')
アッという間の中国武術留学でした。
中国で掴んだ物。今はまだわかりません。
特に自分が変わったとも感じられません。
これからの練習の中で、少しずつ気づいて行く事を楽しみにしています。
ただ、新しい仲間が出来たことは、確かだと思います。
次の大会で出会える事を楽しみにしています。
ヒラタ師範、手術にリハビリに頑張ってください。
最後に、テシマ先生を始めSIZ師範、ヒラタ師範、色々と大変お世話になりました。
おかげで練習に集中できました。ありがとうございました。
色々な意味で大変だったけど、とても楽しかったです。ね!

2004年07月25日