少林拳

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少林拳(しょうりんけん)

 中国三大武術の一つ『少林拳』。
 『少林拳』は、中国にあるお寺「少林寺」で武僧と呼ばれるお坊様が修行をしている拳法をいいます。
功夫(カンフー)は、中国武術のことをいいます。

 今から1500年ほど昔 、ンドの高僧 達磨大師(だるまたいし)が、仏教普及のため中国を巡礼し少林寺を訪れました。
 達磨大師は少林寺のある少室山北麓の祠に籠り、座禅組み悟りを開き禅宗を開きしました。(面壁九年。永い年月を忍耐強く努力し続ける意)

 厳しい座禅に耐える精神を武術で鍛練する事を思いつたことから、少林拳は禅と武術の修行の中で生まれたとされています。

 最初に編み出された技『十八羅漢手(じゅうはちらかんしゅ)』は、長寿の生き物、熊・鳥・猿・虎・鹿を模倣した『五禽の戯(ごきんのぎ)』を元に編み出されたといわれ、野生動物の動きにその強さを学んだとされています。

 少林武術には拳術と器械を使う技とがあり、野党や野犬から身を守るのに身近な箒(ほうき)や鍬(かま)などの農機具を武器として使用したことから器械を使う技が発展していったと言われています。
 しかし、武器を使うと相手に怪我をさせてしまうため、手と足を使う武器をもたない拳術が編み出されました。
 現在、少林寺では500種類以上の技が受け継がれているとのことです。

少林寺

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少室山の林の中に建てられたお寺『少林寺』。
『少林寺』は、中国 河南省 登封市(かなんしょう とうふうし)にあり、中国五岳 中央に位置する山、嵩山(すうざん)にあります。
 嵩山は、東峰の太室山(たいしつざん)と、西峰の少室山(しょうしつざん)からなっており、その少室山の「少」の字と、「林」の中に建てられたお寺ということで『少林寺』となったそうです。
(西暦495年建立・2008年8月 世界遺産に登録)

日本から中国嵩山少林寺へ

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 少林寺の場所は、福岡から北海道までの直線距離を西へ向けた方角にあります。一時間程の時差があります。

 少林寺武術館までの道のり
福岡国際空港から上海へ。そこから高速道路をバスで移動し、国内線の飛行機へと乗り換え鄭州へ。そこから更に高速道路でバスで移動。登封市内へ着くと、更にそこからバスで少林寺へ。。。
待ち時間もあるので半日かけての大移動でした。

↑指導日誌に、中国嵩山少林寺武術館へ武術留学した時の様子を紹介しています!(^^)!
へ武術国河南省少林寺武術館へ

中国河南省 少林寺武術館

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中国河南省 少林寺武術館(ちゅうごくかなんしょう しょうりんじぶじゅつかん)

 『中国河南省少林寺武術館』は、河南省登封市にあり少林寺までの一本道にあります。

 武術館では、厳しい武術修行を積んだ少林寺の武僧より少林拳が学べます。
 武術留学当時、言葉の壁はありましたが、学びたいという一心で稽古に打ち込んでいると、その心が伝わり老師たちから熱の入った指導を受けることが出来きました。 今でも感謝しております。

 武術館の敷地内には、宿泊施設、レストラン、売店があり、演武場では武僧団による少林拳の武術が表演されています。

套路(とうろ)紹介

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 套路とは、空手で言う所の「型」の事をいいます。

 套路にはテーマがあり、一連の踊りのように見える動作が攻撃であったり防御であったり、何気ない動作が護身の技であったりします。






ここからは、たくさんある少林拳の套路の中から道場で練習している套路を紹介して行きます。

小洪拳
少林武術すべての套路の集大成であり、あらゆる技が小洪拳を基本としています。 上下左右あらゆる方向へ攻撃をしてゆきます。

大洪拳
小洪拳を元に編み出されました。
剛から柔。柔から剛へ。上下左右に渦を巻くように攻撃してゆきます。

羅漢拳
とても力強い技です。
体を大きく広げ上半身を大きく振り、拳と掌を使って攻撃してゆきます。

ほかに、羅漢十八掌・梅花拳・炮拳・七星拳・金剛拳・長護心意門拳・通臂拳・昭陽拳・虎燕拳
象形拳(動物を模倣した技) 虎拳・蟷螂拳・五形八法を練習しています。

器械(武器)

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 少林武術は拳術の他、多くの武器を自在に操る魅力を秘めています。
少林拳でもっとも有名な武器というと棒術をイメージされる方が多いと思いますが、実は最初に武器として使われたのは剣だそうです。






両端を使って、二刀流のように攻撃をしてゆきます。
少林棍 斉眉棍 風魔棍 などがあります。


両刃で細身の刀身。
達磨剣 七星剣 少林剣などがあります。


接近戦のために作られ、片刃で先端へゆくほど幅広くなっています。
青龍刃とも呼ばれ、少林刀 梅花刀 黒虎刀 などがあります。

大刀
長く丈夫な棒の先に、刀を取り付けた武器。
刃先の月の形の部分で相手の武器をからめとります。
長く重たい武器を使いこなすには、強い体幹と腕力が必要です。
三国志で関羽将軍の使った武器だと言われています。
套路に春秋大刀があります。

棍術の対練
二人組の組み手の型で、実際に棒を使って練習します。

基本三拳

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基本拳
突き、蹴り。馬歩、弓歩、拍脚、独立、朴歩など、カンフーの基本を修練する套路です。

基本長拳(長拳一路)
左右対称に、 単鞭・掌打反転掌打・虚歩転身格打・拍脚弓歩・四つの基本動作を修練します。

初級長拳
基本の歩型や基本動作を修練します。
馬歩・弓歩・独立・朴歩・虚歩・歇歩などの歩型と、烏龍盤打、二起脚などの技が出てきます。

長拳三路
基本の歩型や基本動作を練習します。
馬歩・弓歩・独立・朴歩・虚歩・歇歩・叉歩などの歩型と、二起脚など跳躍の技が出てきます。

八段錦(易筋功)

八段錦とは、もっとも完成度の高い気功法とされています。
第一段から第八段までの八つの形があります。
丹田を意識し大きくゆったりと深く息を吸い、丹田を下げ大きくゆったりと息を吐きながら気を煉るように呼吸を繰り返してゆきます。八つの動作を左右対称に行ってゆきます。

童子功

童子功は、達磨大師がインドのヨガを取り入れ編み出したとも言われています。
また、少林寺の僧侶と国一番の武術家が意見を交わし少林拳の難度の高い技ばかりを集めて作ったとも言われています。
幼年より童子功を繰り返し鍛錬することによって、少林拳を体得するにの必要な精神や肉体を作ることがでます。
体得すると50歳になっても60歳になっても素早い動きができるといわれています。